偽装

 雪印食品が崩壊した。一度ならず二度三度までもの不祥事では、さすがに再建は難しい。聞くところによると、スーパーなど店頭の84%の店舗で牛肉の産地偽装が行われているらしい。よほどのプロでないと見分けがつかない商品だからこれまで発覚しにくかったということだろう。
 消費者は「国産」と表示された輸入牛を「やっぱり国産はうめ〜なー」とか言いながら食べていたのだろうか。全くアホだ。

 何年か前にフィリピンへ旅行に行った友人からのお土産のTシャツは、ひらがなで「しゃねる」と書いてあった。店のおばちゃんは本気で買い物客をだまそうとして偽装を謀ったらしい。この場合は、もの好きの友人がアホだ。

 ブランドの価値の本質とは、共有された暗黙知の価値の中にある。本当の価値は手にする人それぞれだから、金額の大小で価値を判断するのもアリだとは思うが、全てのものを同じ価値基準で捉えようとすると大事なものを見落とすかもね。

2002.02.23 / n_a_r_y